これまでの症例 実際にあった症例を一部ご紹介
20代後半・女性のケース(当院で最も多いケース)
| 主訴 | 外回りの仕事に就いており、毎日が激務。 「左下の奥歯が痛い。虫歯だと思うので治療してほしい」とのこと。 他に気になる点として、「ものを食べているわけでもないのに、歯と歯がぶつかってカチカチと音を立てているのが少しに気になる。」 |
|---|---|
| 診察・検査 | ・身体のゆがみの確認 頭部・肩・足の開き具合の確認。 顔面の左右のずれの確認 顎関節周辺の筋肉触診 背中の筋肉触診 ・口腔内チェック 虫歯はなく、歯周病の様子もなし。 レントゲン撮影で奥歯の隙間などの虫歯の可能性を発見するが、結果はなし。 舌や頬の内側に歯列の圧痕もなし。 ・歯の細かい観察 かみ締めているらしい左下の奥歯や前歯などに、かすかな摩耗の兆候あり。 |
| 診断 | TMDの典型的症状(虫歯でも歯周病でもない歯の痛み) |
| 治療 | 一時的に症状緩和させるために、口腔周りの筋肉を柔らかくするマッサージを行う。 「ティース・アパート法」や舌の位置について指導。 激務によるストレス解消法の指導。 後日、理学療法士による身体のゆがみ修正。 |
| 通院回数 | ・初診 ・理学療法士による治療 ・再診1回(改善具合確認のため) 合計3回で、症状消失とのこと |
| ポイント | 治療全体を通して、歯は全く削っていません。 薬も飲みません。 歯だけを診ず、患者さんの全身の状態を丁寧に診ていけば、多くのケースで侵襲的な治療に頼らなくても治療が可能です。 |
40歳代・女性のケース
| 主訴 | 柔らかいものを食べるときに、左下の奥歯に激痛が走る。 食べ物を食べていないときには、特に痛みなし。 痛みがあまりに辛いので、いくつかの歯科医院に行ったが、「虫歯ではないので様子を見て下さい。」と言われただけで、一向に治らない。 |
|---|---|
| 診察・検査 | 一見して、表情が暗い。意識が咀嚼時の痛みに向きすぎている様子。 姿勢は典型的な猫背で、左右の方向にも肩の傾きがずれている。(特に右肩が前方向に入り込んでいる) 口腔内検査をしたところ、虫歯や歯周病などはなし。 レントゲンにも異常なし。 舌や頬の内側には歯列に沿って圧痕や口内炎あり。 |
| 診断 | TMD(かみ締め) かみ締めによる圧力によって、本来あるべき場所からずれた歯の位置になっている。 |
| 治療 | 簡単な理学的療法を実施し、一時的に肩の傾きを修整した状態でガムを噛んで頂くと、普段は痛む咀嚼でも痛みがない。 これを患者さんに実感して頂いて、ゆがみ解消を目的とした治療方針を立て、同意して頂く。 |
| 結果 | 初診から3ヶ月経過後、症状はかなり改善。 痛みはほとんど気にならないようになった。 顔の表情も明るくなり、姿勢もシャンとして、随分美しくなる。 |
50歳代・女性のケース
| 主訴 | 見栄えを良くするために、左右・上下の第一小臼歯を4本抜歯という矯正治療後、しばらくしてから頭痛・肩こりに悩まされるようになった。 |
|---|---|
| 診察・検査 | 猫背で顎が後方に引かれている姿勢。 奥歯のあたりに強いかみ締め痕あり。 |
| 診断 | かみ合わせの不具合 背筋を伸ばして良い姿勢を取ってもらった時には奥歯のかみ合わせが全く合っていない。 |
| 治療 | 現在、身体のゆがみを整えて、かみ締めの癖がおおよそ治った状態。 これから歯科的な治療を進めていく。 |
| ポイント | 奥歯を左右上下一本ずつ抜いて、矯正用のスペースを確保し歯並びを整える方法は、審美歯科等で一般的によく行われています。 しかし、こういった矯正が、身体のゆがみ・かみ締めを考慮せずに行われると、非常に危険な状態になります。 土台が傾いている状態での歯並びの調整をするため、顎の筋肉に不均衡な力が入るようになり、顔の表情にまで悪影響を及ぼします。 |